『ショッピングモールへGO!』 後編



サーッっと試着室のカーテンのレールが動く音がし、一瞬心臓が止まるかと思った。
僕はとっさに主婦の靴を鼻から離して床に置き、履き物を揃えているように装った。

「あ、あの・・・」

三分の一ほど開いたカーテンの隙間から自信無さげな主婦が顔をのぞかした。

「は、はい、なんでしょう?」

僕もとっさに営業スマイルを作る。
多分口角は引きつってたと思う。

「・・どうでしょうか?」

サーッっとカーテンが全部開かれ、新しいベージュのパンツを履いた主婦が立っていた。
新しいパンツはギュッと主婦の下半身を包み込み、端的に言ってエロい。
奥にきれいに畳まれているさっきまで履いてたパンツもほかほかしてて想像の翼をはためかせる。

「えぇ、とってもお似合いですよ♪」

僕は胸の前で手の平を合わせてそう答えた。
お世辞じゃなくて本心だった。
だって僕は本当は女性店員じゃなくて変態ニートなんだもん♪


「じゃあもらおうかなぁ~・・」

主婦は自分の下半身を見ながら、照れながらもうれしそうにしている。
手をちょこんと横に出すしぐさがかわいい。
きっと自分のかわいさに気づいていない天然さんなのだろう・・・
おっと見とれてる場合じゃなかった、次は何をすればいいんだ・・・
僕は徳重さんの記憶を読んだ。
そうか!裾上げか!!

「お裾上げいたしますか?」

「は、はい」

「それでは後ろから失礼します♪」

僕は主婦を試着室の鏡の方に向かせ、ポケットからピンを取り出し、しゃがんだ。

「この辺りでよろしいでしょうか~♪」

店員っぽい演技をしながら裾をピンで止める。
す、すごい・・・顔を上げると比喩ではなく本当に目と鼻の先に主婦のおしりがあった。
小ぶりだが、きれいな形をしている・・・
鼻息が荒くなる。この鼻息が主婦のおしりに掛かってるかもしれないと思うとうれしくなる。


「もうちょっと上がいいかな・・」

「かしこまりました~♪」

僕は少し体を前に倒して、ピンの位置を調整した。
僕の胸と主婦のひざの裏が当たっている。
う~ん♪ やっぱり女の子同士の体ってやわらかい・・・
そして前髪も主婦のおしりに当たっていた。


僕は思い切って主婦のおしりに顔をうずめた。
ちょうどおしりの割れ目に自分のきれいな鼻筋が当たるように。
目を閉じて香りと感触を楽しむ。

主婦は一瞬ビクッとなったが、偶然当たったと思ったのか何も言ってこない。
僕はさらに奥に顔をうずめた。
目にほど良いケツ圧が掛かり、目元マッサージのようで気持ちいい♪
マスカラって服に移らないよな・・・


僕は両手を主婦の足首から離し、顔をうずめたまま両手で丹念に主婦のおしりを揉みまわした。

「あ、あの・・・」

「んぶぶぶぶっ!!!!!!!!!」

僕は主婦のおしりに息を吹き込んだ。

「ひぃ!な、何してるんですか!?」

「ハァハァ・・ちょっとおしりのフィット感を・・」

「な、なんで息を吹く必要があるんですか!?」

「そ、それは・・んん~」

僕は快感に酔っていた。
やわらかい感触が僕の顔を包み込む・・・
こんな経験、憑依能力がなければ絶対味わえない・・・


「や、やめてください!」

「んぶぶっ!んぶぶぶっ!」

僕は何度も息を吹いた。
同時に手を動かし、おしりを揉みまくる。
全自動マッサージ機だ~

「いやっ!」

突然顔面にヒップアタックを食らい、僕は尻もちをついてしまった。
サーッっとカーテンが閉まる音がし、僕は試着室から締め出された。

「お、お客様・・・?」

返事はない。
カーテンの向こうでは何かすごいスピードで動く音がする。
僕は主婦の気迫に圧され、カーテンを開けることができなかった。

「結構です!」

数秒後、サーッっとカーテンが開き、逃げるように主婦が出て行った。
しまった・・・やり過ぎたか
だが、試着室の中にはさっきまで主婦が試着していたパンツがあった。
おしりの溝に赤い染みがある。
あ、僕の口紅か。

僕はとりあえず試着室の床に落ちているパンツを拾い、鼻に当てた。
う~ん、いい匂い♪
それにまだほのかに主婦の温もりがする・・・

タイトスカートの奥がうずき始めた。
あぁ、今ならいっぱいオナニーできそう・・・
このうずきをどうすればいいんだ・・・
一瞬、逃げた主婦に体を乗り換えようとも思ったが、乗り換えたぐらいでは収まりそうにない高揚感。
その時、僕の目にある物が入ってきた。


bikinimanekin.png


水着のマネキンだ!
あれを着よう!
「夏の新作」というポップがある。
白くてマネキンのボディラインと相まってきれいだ。
もちろんマネキンはスタイル良く作られているからだろうけど・・・

念のため、僕は周囲をうかがった。
客は怖くないが、先輩店員の水橋さんに見つかったら厄介だ。
幸い、水橋さんはカウンターの中でパソコンに集中していた。
よし、いける!


僕は水着のマネキンがディスプレイされている台に昇り、マネキンから水着を取り外した。
途中、お客の40代ぐらいのおばさんが目の前を通ったが、何も怪しまれなかった。
やはり店員の姿というのは心強い。

僕はマネキンから取り外したサンダルを白いビキニで包み、そそくさと試着室に駆け込んだ。
振り向き様にカーテンを閉める。
ふぅ~ ここまで来れば安心だ♪

僕は重いサンダルを床に置き、白いビキニを手に取って眺めた。
うふぅ~ さっきはゆっくり見れなかったけど、女性物の水着が今僕の手の中にある。
僕はビキニを顔に当てた。

はぁ~落ち着く♪
試着室の鏡には売り物の水着を顔に当てて喜ぶ変態店員の姿が映っていた。


さてと・・・これを着てみるか

僕は一旦ビキニを置き、ベストとスカートを脱いだ。
鏡にはストッキングとシャツ姿の店員が映っていた。
徳重さんもマネキンに負けず劣らずいい体してるじゃん♪

さてと・・・あとはシャツとストッキングを脱いでブラとショーツを外すだけだが・・・

ここで躊躇した。全部脱いでしまうと、もし水橋さんが来た時、とっさに対応できない。
特にストッキングは履くのに時間掛かるからなぁ。

自分の下半身を見下ろすと、ストッキング越しにかわいらしい刺繍の入ったショーツが見えた。
その奥はさっきからウズウズしてて熱い。
早くこのうずきを抑えたい・・・


僕は服の上から水着を着てみることにした。
まず、ストッキングの上からビキニを履く。
ショーツ、ストッキング、ビキニの三層構造になって馬鹿らしい。

次にビキニのトップスの部分をシャツの上から着てみた。
基本的にブラと変わらないので、すぐに着られた。
シャツの上にビキニがあるので、少しごわごわする。
これもブラ、シャツ、ビキニの三層構造になって馬鹿らしい。

だが、婦人服売り場の立派な女性店員にこんな馬鹿らしい格好をさせていると思うだけでうれしい。

最後にサンダルを履いて完成☆
歩くたびにストッキングの底とサンダルがこすれて、こそばゆい。


wearonbikini.jpg


あ、改めて見るとすごい恰好だな・・・
普段の女性なら絶対しない格好というのが興奮を倍増させる。
まずはおっぱいから行ってみるか・・♪

僕はビキニの上からおっぱいを揉んでみた。
おぉ~ ぶよよんという弾力を感じる。
ブラをつけたままなので、ブラのワイヤーの感触もした。

そのままゆっくりと胸を揉み回す。
んん・・・ビキニとシャツとブラが擦れて気持ちいい・・・
ビキニのかわいらしいレースが今は男の欲望の餌食になっていると思うと、背徳感がたまらん!
女性らしさを悪用している・・・!


次にメインディッシュ、ビキニの上から大事な部分を指でなでてみた。
あぁ! 予想以上の快感で思わず声を殺した。
す、すごい・・・さっきからジュクジュク言ってるアソコをビキニの上から・・・
ビキニのツルツルした生地が快感を押し上げた。

ビキニのツルツルした生地の上を指でなでると、それがストッキングに伝わり、そのストッキングの感触が今度はショーツの刺繍に伝わり、快感のハーモニーが醸し出されていた。
こ、これはもしかしたら我慢できないかもしれない・・・

足に力が入らなくなってきたので、僕はその場にⅯ字開脚のようにしゃがみ込み、試着室の壁に背をつけてオナニーを続けた。
左手で胸を揉みながら、右手でアソコを滑らす。
ビキニの感触が・・シャツやストッキングに変換されて・・最後の砦、ブラとショーツさえ僕に味方する。
体全体が熱くなり、乳首が如実にブラに当たる感触がし、アソコはグチョグチョだった。


「ふぅあっ!」

最後は声を抑えようとしたが、出てしまった。

「ハァハァ・・・」

体全体が熱い、力が入らない。
後ろの鏡を見ると、目のとろけた徳重さんが映っていた。
こんなことさせてごめんね・・・でも君の体最高だったよ・・・
僕は鏡の自分に向かってお別れのキッスをした。

ハァハァ・・・さっきの喘ぎ声で水橋さんに気付かれてしまったかもしれない。
本当はもっとここにいて火照った体を冷ましたかったが、退却の準備に取り掛かった。
サンダルとビキニを脱ぎ、ベストとスカートを履きなおす。
胸元のスカーフはどうやって結べばいいんだ?と思ったが、なんとか徳重さんの記憶を読んで元通り結び直した。
あとはトンズラこくだけだ。

僕はおそるおそる試着室のカーテンを少し開き、顔だけ出した。
幸い、周囲に人影はない。この位置からカウンターは見えないが、おそらく水橋さんは気づいてないだろう。
僕は足早に靴を履いて試着室から出て、持っていたビキニとサンダルをマネキンに付け直した。
そして、最初に徳重さんに乗り移った場所に戻り、体から抜けた。

「あ、あれ・・・?」

気が付いた徳重さんは最初は訳が分からない様子で周りをキョロキョロ見渡していたが、やがて"アソコ"の濡れに気づいたようで、水橋さんに一声掛けてから足早に女子トイレに駆け込んでいった。
その後ろ姿を不思議そうに見ている水橋さんの表情が忘れられなかった。


ふぅ・・・女性店員も大変だったなぁ。
女性客にセクハラし放題なのはうれしいけど、この仕事をずっとしようと思うと大変そうだ。
やっぱりやめよう。

もっと楽でたのしい仕事ないかなぁ・・・
僕は幽体でその場を後にした。


(おしまい)

『ショッピングモールへGO!』 中編



「さてと・・・」

僕は周りを見渡した。
婦人服売り場なので、当然女物の洋服が並んでいる。
可愛らしいフリルのブラウスに、花柄のプリーツスカート・・・

女物の服っていいよなぁ
ヒラヒラしたりスベスベしてて♪
スカートもあればズボンもあるし、かわいい服もあればかっこいい服もある。
それに比べて男の服のバリエーションの少なさといったら・・・
そんな普段思っていることが頭をよぎった。

僕はパーティードレスを着たマネキンを見つけた。
体のラインがはっきりわかる青いパーティードレスは美しく、肩に掛けられた白いストールがさらに上品さを醸し出していた。
こ、こういう清楚な服、大好きなんだよなぁ♪

さ、さわりたい・・・

男の欲望が渦巻いてきた。
店員の姿なら怪しまれないだろう・・・
僕は周囲をうかがいながらマネキンに近づき、マネキンが着ているパーティードレスの裾を持ち上げた。
内側は二重の生地になっていて、サラサラしていてとても肌触りがよかった。
いいなぁ、女の人ってこんな気持ちいい服着て晴れ舞台に行けるんだもんなぁ・・・

僕はパーティードレスの背中に鼻を押し当ててみた。
新品の服の匂いがする。
それに生地もツルツルしていて・・・ずっとこのまま顔をうずめていたい・・・


「・・重さん? 徳重さん・・・」

ん? 誰か女の人の声がするぞ・・・ 徳重って誰だ?
ハッ!徳重って僕のことだ!!

「徳重さん!!」

大きな声がして気がつくと、目の前に女性店員が立っていた。
僕の着ている制服とは色違いの青い制服を着ている。
誰だこいつ?

徳重さんの記憶を読む。
こいつの名前は水橋 裕里香(29)
私の尊敬する先輩で、この婦人服売り場の責任者・・・か。


senpaiahaha.jpg


「徳重さん・・何してるの・・・?」

水橋さんは困惑した表情で僕を見ていた。

「アハハ・・ちょっと変な匂いがついてないか確認を・・・」

僕はとっさに苦笑いして誤魔化した。

「そ、そう・・。それはいいけど、今週は売上強化週間よ。お客様へのお声掛けを忘れないでね」

「は、はぁい・・・」

そう言うと水橋さんは立ち去っていった。
ふぅ・・・なんとかうまく誤魔化せた。
まさか他の女性店員に話し掛けられるなんて想定外だったなぁ。

水橋さんの後姿を追うと、四角型に囲まれたレジの中に入り、パソコンを打ち始めた。
あそこがこのフロアの総合レジか・・・
ここからは遠目には見えるものの、結構離れてるため、あそこにさえ注意してればなんとかなりそうだな・・・


それにしても・・・
やっぱりボーっと突っ立ってるだけじゃダメなんだなぁ。
世の中そんな甘くないか。
一見暇そうに見えて、女性店員も結構大変なんだなぁ。

誰か適当なターゲットがいないか探していると、早速フロアの向こうからこちらに向かってくる主婦が見えた。
フフフ、飛んで火に入る夏の虫ならぬ飛んで火にいる夏の主婦だな☆
主婦が近づくにつれ、姿がはっきり見える。


natunoshufu.jpg


年は20代半ばといったところだろうか。
け、結構可愛いぞ・・・
近づいて来るたびにドキドキする・・・

主婦は婦人服売り場に入ると、品物を見始めた。
伏し目がちでちょっとおどおどした雰囲気がする。
姿勢を正して店員らしくしながら、遠巻きに見ていると、左手に結婚指輪が見えた。
やっぱり結婚しているんだな・・・
それにしてもうらやましい
こんな可愛い主婦を射止めた男はどんな男なんだろうか・・・
学生結婚かなぁ?妄想が膨らむ。

おっと見とれてちゃダメだな、“お声掛け”しなきゃ☆
あんな可愛い主婦に、公式に声を掛けられるなんて結構おいしいぞ♪

「いらっしゃいませ〜 何かお探しでしょうか?」

演技したつもりが、自分の口から本物の店員らしい声が出て自分でもビックリした。
主婦はいきなり声を掛けられて一瞬ビクッとしたが、同じ女性だからかすぐに安心して普通の顔に戻った。

「え、えぇ、ちょっとパンツを・・・」

パ、パンツ!?
思わず顔が赤くなる。
お、落ち着け・・・パンツといっても下着のパンツのことではない、ズボンのことだ。
そうだ!いいこと考えたぞ・・・♪


「それではお客様のヒップをお測りいたしますね♪」

僕はそう言って主婦の背後に近寄った。
主婦の髪から甘いシャンプーの香りが漂ってくる。
あぁ、女の子って最高♪

男の身体なら間違いなくおっきしていたところだろう。
だが、今の僕の股間に何もなく、代わりにタイトスカートがくぼんでいるだけだ。
僕は主婦のおしりに手を伸ばし、ゆっくり揉み始めた。


shufuhipu.png


「えっ、あ、あの・・・」

「ヒップは大きさだけでなく、形もよくお調べすることが大切なのですよ♪」

「は、はぁ・・・」

もちろん口から出まかせである。
だが、主婦は半信半疑のような表情のまま抵抗しようとはしなかった。
そりゃあ今の僕は、髪をまとめあげ、きちんとメイクもし、きちっとした制服を着ている、誰が見てもこの婦人服売り場の女性店員。
適当なことを言っても信じてしまうのも無理もない。


それにしても・・・いいおしりだ♪
主婦の履いているパンツの生地が少しゴワゴワしていて、そこに自分の細い指が当たるとパンティーラインが感じられて心臓がバクバクした。
それに、この主婦は人妻なんだ・・・
旦那がいるのに、僕がおしりを触ってるなんて・・・背徳感が気分を高揚させた。

このおしりにちんこをこすりつけたい・・・
バックからガンガン突きたい・・・
まさか背後で女性店員が男の欲望をたぎらせているなんて夢にも思わないだろう。


「あ、あの・・・」

しまった!さすがに怪しまれたか!

「こんなのはいかがでしょうか♪」

僕はとっさに隣のティーン向けの売り場に展示してあったデニムのショートパンツを差し出した。
僕は頭の中で主婦がこのショートパンツと黒いニーソックスを履いている姿を思い浮かべた。
ショーパン+ニーソ最高!!

「そ、それはちょっと若すぎませんか・・・」

「そんなことありませんよ!私が男だったらほっときませんよ!!」

「は、はぁ・・・」

主婦は困惑していた。僕は興奮していた。


「あ、あの・・・やっぱりこれにします」

主婦が手に取ったのは今履いているパンツと大差ない物だった。
どうして女の人ってたいして変わらない地味な物選ぶのかなぁ。
こっちのショーパンの方が絶対かわいいのに・・・
だが、お客様が選んだ以上、無理にショーパンを推すのも怪しまれる。

「試着していいですか?」

「えぇ、どうぞ♪」

僕は婦人服売り場の端にある試着室に案内した。
主婦が選んだパンツを持って試着室に入り、シャーッとカーテンを閉めた。
カーテンの向こうからカサカサとパンツを脱ぐ音が聞こえる。
僕は思わず生唾を飲み込んだ。

そして、パサッという音と共にカーテンの下からパンツが落ちるのが見えた。
い、今このカーテンを開ければ下着姿の主婦がいるんだ・・・
下手なストリップショーよりエロいぞ・・・

だが、僕にはカーテンを開ける勇気がなかった。
勇気がないというより口実が見つからなかった。
だが、性的興奮は否が応でも高まる。
タイトスカートの奥がギュっと熱くなった。
一体このウズウズをどこにぶつければいいんだ・・・


と、カーテンの下にある物を見つけた。
主婦の履いていたぺたんこ靴だ!
僕は主婦に気づかれないよう物音を立てないようにして、靴の前にしゃがみこんだ。
しゃがむとタイトスカートとストッキングが圧迫してお腹が苦しい・・・
それにヒールがある靴なので、なおさらバランスがおしりの方に集中して、下手するとおしりがビリビリに破れそうな予感もした。

一旦顔を上げて主婦の動きをうかがいながら、僕はそっと靴の片方を手に取り匂いを嗅いだ。
女性の靴底の匂い・・・
男と違って、嫌な感じがしない・・・むしろこうほのかな性的な物を感じる・・・♪
そういえば女性の汗は男性を興奮させる効果があると聞いたことがある。
目を閉じて鼻の奥まで汗の匂いを吸い込む。
普段ならできないことなので、今のうちに思いっきりやっとく。

横の鏡には、主婦の靴の匂いを嗅ぎながら悦に入っている女性店員の姿が映し出されていた。
これじゃあまるで変態レズ店員じゃないか・・・
本来この店員はこんな店員じゃない、真面目でおっとりしている店員なのだ。
なのに僕がこの店員にこんな行為をさせている・・・
そう思うと二重に興奮した。


(つづく)

『ショッピングモールへGO!』 前編



「あ〜あ、やっぱ無いかぁ」

僕は求職情報のフリーペーパーに目を落としながら溜息をついた。

僕の名前は安場 康一(25)
大学受験で一浪、大学で一年留年し、去年ようやく大学を卒業したが、就職はしていない。
"就職浪人"と言えば聞こえはいいが、実態はただの"ニート"である。

「あ~あ・・・」

僕はドスンとベッドに寝転び、自分の部屋の天井を見上げた。
子供の頃から運動はからっきしダメだったが成績は良く、いつか自分も人並みに就職できると思っていた。
しかし大学3年になってもなりたいものが決まらない。
そうこうしているうちにズルズルと今の状況になってしまった…

「って言ってもなぁ・・・」

スマホをいじり、就職情報サイトを開く。
この世には無数の職業がある。
接客業、技術職、営業、工員、配達員、運転手、事務、清掃、警備、調理…
この中から一つ選べって言われてもなぁ…
とりあえずアルバイトでもいいので何かやってみればいいのだが、踏ん切りが付かない。

結局、探しただけで就職活動を"やった気分"になり、その後いつものようにゲームしたりアニメを観たりして一日が終わってしまう。
そんな毎日の繰り返しだった…


だが、そんな僕にも一筋の希望の光が見えてきた☆
先週、いつものようにコンビニに求職情報のフリーペーパーを取りに向かって歩いていると、いきなり車が飛び出してきた!
間一髪よけたが、そのショックでなんと!"幽体離脱能力"を身に付けたのだ!!
そして、この能力を使えば自分の肉体から抜け出して、他人に"憑依"できることに気づいた。

せっかくだから僕はこの能力を利用して、いろいろな職業を体験してみることにした。
きっとこれは神様が僕にくれたチャンスなのだろう♪
そんな都合のいい妄想をしながら、早速実行してみることにした。
ベッドに寝たまま目を閉じ、車に轢かれそうになった時、冷や汗をかいた時のことを思い出す。
すると、すーーぅっと魂が浮き上がる感触がして、眼下に自分の寝ている肉体が見えた。
幽体離脱成功だ!



「さて、どこへ行こうかなぁ♪」

幽体で自分の部屋の壁をすり抜け、空中を浮遊しながら街をぶらつく。
生身の人間には幽体の僕の姿は見えないから安心だ。
見えていたら全裸で空を飛んでいる男なんて通報物だろう。

ぶらぶらとあてもなく空を飛んでいると、大きな建物が目に入った。


hagai1.jpg


「ショッピングモールかぁ」

ショッピングモールなら中にいろいろ店があるから、何かいい体験ができるかも♪
僕は白い壁をすり抜け、ショッピングモールの中へ入った。


shoppingmoll.jpg


左右に様々な店が立ち並ぶメインロードを進む。
平日とあって人はまばらだ。

「どの店がいいかなぁ〜」

パン屋さん、本屋さん、雑貨屋さん、メガネ屋さん・・・

そうこうしているうちにショッピングモールの一番奥まで来てしまった。
あちゃ〜 また優柔不断な性格が災いしてしまった。
一番奥はこのショッピングモールを運営している直営店の婦人服売り場だった。

ブラウス、スカート、カーディガン・・・色とりどりのおしゃれな女性物の服が立ち並ぶ。
普段ならなるべく見ないようにして通り過ぎてしまうところだが、今日はじっくり見れるぞ♪


irashaimase.png


「いらっしゃいませ〜」

うわぁ!
いきなり女性店員に話しかけられ、心臓が止まるかと思った。
もちろん女性店員が話しかけたのは僕ではなく、僕の奥にいた女性客だった。

ふぅ・・・ 見えているのかと思ってビックリした・・・
それにしてもあの女性店員かわいいなぁ・・・♪

年は僕と同じくらいだろうか。
後ろできちんとまとめられた髪に、どこかおっとりとして穏やかな印象を与える声と雰囲気。
このショッピングモールの制服もよく似合っている。

僕は彼女を観察してみることにした。
やがて手押し車を押したおばあさんがやってきた。

「日傘はどこだい?」

「傘の売り場はあちらになります♪」

それに対し、彼女は笑顔で優しくてゆったりした口調で答えていた。
うん、温室育ちのお嬢様って感じがする。
悪い男に騙されないか心配になる。

おばあさんが去っていくと、客がいなくなった。
彼女は棚にある服の位置の手直しを始めた。
しゃがんだ時にプリっとスカートに包まれたおしりが盛り上がり、ドキッとした。
彼女もまさか見ず知らずの男に見られているなんて夢にも思わないだろう。


基本的に彼女は売り場に立っていて、お客が通りかかると「いらっしゃいませ~」と声を掛け、ときどき棚の服の位置を手直ししているだけだった。
これなら僕でもできそうだ♪
職業体験するなら同性に乗り移った方がいいのはわかってるけど、どうせ乗り移るならやっぱりかわいい女の子がいいと思うのが男の性(さが)だろう♪

僕は彼女の背後に近寄った。
至近距離にきれいなうなじが見える。
もうすぐこのうなじが僕のものになると思うと興奮する。
驚かせないように少しずつ幽体を侵入させていく・・・


hyouichuu.png


「えっ・・・」

彼女の表情が曇り始めた。
彼女からしたら徐々に体の自由が奪われ、戸惑っているのだろう。
大きな声を出されたら面倒なので、遠慮なくドンドン自分の幽体を侵入させる。

すうぅぅぅっと魂が身体に定着する感じがして、次の瞬間、僕は彼女に"なって"いた。


hyouikannryou.png


「ヒヒヒ・・・♪」

僕の口からかわいい声で邪悪な笑みが漏れた。
自分の胸元を見下ろすと、すぐ目の前に赤いスカーフ。
ピンクのシャツが胸だけ黒いベストで締め付けらていて、結構エロい眺めだ。
それに、束ねられた髪で頭が重い。

そこに女性客が通りかかった。
僕はコホンと咳払いし、「いらっしゃいませ~」とさっき彼女がしていたように言ってみた。
女性客は一瞬こちらを見たが、すぐに売り場の商品を見始めた。
ふぅ・・・ どうやら僕はちゃんと女性店員として見えているようだ・・・

念のため、股に手を当て"付いてない"か確認してみる。
周りの目もあるので、両手をスカートの前で重ね合せる。
すると、違和感ないというよりむしろ女性らしいポーズに見える。

そのまま重ね合わせた下の方の手をゴシゴシとスカートに擦り合わせた。
スカートの裏地とストッキングが擦れて気持ちいい♪
予想通り、そこにはなんの突起物の感触はなかった。
本当に自分が女になったんだ・・・というあせり、恥ずかしさ、緊張、喜び、高揚が同時に湧き上がり、頬が紅潮し、心臓がバグバグと高鳴るのを感じた。


せっかくだから記憶を読んでみるか・・・

私の名前は徳重 香奈子(25)
短大卒業後、このショッピングモールに就職。
今は先輩の教えを受けながら、順調に仕事をこなせるようになって来たところ・・・か

家は裕福な実家暮らしで、彼氏はいないみたいだ。
予想通り、温室育ちの天然ちゃんっぽいな。

それでは徳重さん、身体を使わせてもらいますね♪


(つづく)