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短編『憑依女優』



私の名前は小百合(20)
小学生の頃からずっと母親と二人で暮らしてきました。
幼い頃の父の記憶といえば暴力を受けた記憶しかありません。
耐えかねて離婚した母は、女手一つで私を育ててくれました。

母は手芸が得意で、パートをしながらコツコツと小さな雑貨店を開くための貯金を溜めていました。
しかし、やっとめどがたった矢先、母は病気で倒れてしまったのです。
高校を卒業した私は母の治療費を稼ぐため、店を開く資金を稼ぐため、稼ぎのいい仕事を探していました。

そんなある日、とある会社の面接の帰りに「うちじゃダメだけどいい事務所を紹介するよ」と言われ、そこでスカウトされ、私はAV女優になりました。
辛いことも多いけど、いずれ母と二人で雑貨店を開くという夢を信じて、今までがんばってきました。
それに、ネットでは清純派と言われ、ファンの方々からいただく応援も励みになりました。





心地良い青空のある日。

「今日の撮影現場はここだよ」

私はマネージャーさんに連れられて、都内のあるスタジオに入りました。
すでに中ではスタッフさんたちが談笑しながら機材の準備をしていました。

「よろしくお願いします!」

「あ、小百合ちゃん!」

私が深々と頭を下げると、愛ちゃんがこちらに気づいて近づいてきました。
愛ちゃんは私と同じAV女優で、何度か共演したことがあります。
明るくてお茶目な性格で、みんなの人気者でした。


「おはよう、愛ちゃん。あれ?その格好・・・」

「ジャーン!かわいいでしょ♪」

ウェイトレスの制服を着た愛ちゃんは小悪魔っぽく微笑みました。


joyuu1.jpg


「うん♪ 今日はウェイトレスものなんだぁ」

「うん、そうらしいよ。私も詳しくは聞いてないけど。ねぇ、撮影終わったら一緒にパフェ食べにいかない? この近くにおいしいお店知ってるんだぁ♪」

「うん、行く行く♪」

「じゃあまた後でね☆」

初めて入るスタジオで緊張したけれど、愛ちゃんの顔を見たらホッとしました。
愛ちゃんと別れた後、私はスタジオを見渡しました。
しかし、男優さんらしき人の姿は見当たりません。
あれ?まだ来てないのかなぁ?


すると、扉が開き、50代ぐらいの人が入ってきました。
もみあげまでひげがあり、サングラスを掛け、怖い雰囲気でした。
さっきまで談笑していたスタッフさんたちが急に静まりかえりました。

「あの人が今回の監督の山神大吾郎監督だよ。この道何十年のベテランで、演技指導に厳しい人だから気をつけてね」

マネージャーさんがやさしく耳元でつぶやいてくれました。

「は、はい」


やがて私の元に台本が配られました。
開いてみると、えっと私の役は・・・

『スケベな男に憑依される美人女子大生』!?

えっ!?ど、どういうこと・・・


私はピンクのワンピースに着替えさせられ、外に出されました。
台本には『イケメンとデートを終え、帰宅途中の女子大生。暇を持て余したスケベな男に憑依される』と書かれています。
えっと、まずは憑依されてのけぞるシーンから・・・

「うっ!」

私は後ろに大きくのけぞりました。
スタッフさんいわく、男性の幽体は後からCGで合成するそう。
次に、えっと、『自分の胸をまじまじと見下ろしながら胸を揉む』・・・と。

「なんだその演技はっ!!」

と、自分の胸を揉んでいると突然監督が怒鳴り声を上げました。

「全然臨場感がない!お前は女に憑依してうれしくてたまらない男なんだ!もっと感情を込めて演技しろ!!」

「は、はい!」

私はさっきより強く自分の胸を揉みました。

「ダメだ!脇がしまっとる!!」

「は、はい!」

「ゲヘヘ~ これが俺の胸かぁ♪」

なんの因果で自分の胸を揉まないといけないのでしょう・・・
ブラのワイヤーの反発を感じ、乳首に快感が走りました。
でも、この演技もダメで、よだれを垂らしたり演技が付け加えられて、結局20回以上リテイクを食らいました。
しまいには胸がジンジンする感覚しかありませんでした。


やっとOKが出て、移動シーンに入ってホッとした束の間、

「なんだその歩き方は!!」

再び監督から怒号が飛びました。

「もっと股を開け!肩も開いて少し猫背に!!」

ウ、ウソでしょ・・・
歩くシーンだけなのにこんなに演技指導が入るなんて・・・
でも断るわけにはいきません。
私は監督の指示通りガニ股で歩きました。
左右に大きく開いたミュールがまるで「はしたない!やめて!」と悲鳴を上げているようでした。
は、恥ずかしい・・・

監督から髪をかくしぐさが女らしすぎると言われたので、指を広げ、バサッとかくようにしました。
すべてが初体験でした。
私・・・いえ、すべての女性がそうだと思いますが、女の子は幼い頃に股を開いて歩いたり、あぐらをかいたりすると「はしたない!」と親や周りの人に注意されます。
そうして自然に男のようなしぐさはとらなくなります。

しかし、今日はすべてが逆でした。
男のようなしぐさをするのが当然で、女のようなしぐさをすると罰せられる・・・。
あなたがもし男の人なら考えてみてください。
一日中、女のようなしぐさをとれと言われたらどうしますか?
少しぐらいなら内股でも歩けるかもしれませんが、それをずっとやれと言われたら・・・
疲れるし、恥ずかしくありませんか?
私はそれを強いられているのです。





次は町中に移っての撮影でした。
ショーウィンドゥに張り付いて、「へへっ、このかわいいパンプスもバックも今の俺なら着れるんだよなぁ♪」と言うシーンでした。


joyuu2.jpg


カメラが回っているので通行人の人たちが横目で見てきます。
しかも大股でショーウィンドゥに貼りつかないといけないので、はたから見ると明らかに変な人です。
ガラスの反射越しに母親と小さな娘の親子連れがこちらを見ていることに気づいた時は、顔から火が出そうなぐらい恥ずかしくなりました。

しかし、これは一発でOKをもらいました。
理由は自分でわかりました。
私はショーウィンドゥのパンプスやバックが本当にかわいいと思ったからです。
感情を込めればちゃんとOKをもらえるんだ・・・
それを見抜いている監督はやっぱりすごい・・・


それから店の中に入り、撮影が始まりました。

「どうせ自分の財布じゃないんだからな♪ 今から君を俺好みにコーディネートしてあげるよ♪」

私はそう言って好きな服を買う演技をしました。
そして、それを持って試着室に入って着替えるという展開。
着替える途中、「おぉ!」と歓声をあげながら下着を外し、鏡に向かってオナニーしないといけませんでした。

「なかなかいい体じゃねぇか」

鏡には眉を歪ませ、悦に浸ってるナルシストが映っています。
誰この頭のおかしい女・・・
私です。

男に憑依された役がこんなに大変だなんて・・・
これならまだ男に犯される女役のほうが何倍も楽です・・・



その後、町での撮影は終わり、再びスタジオに戻ってきました。
そこにはファミレスのセットができていて、ウェイトレス姿の愛ちゃんが立ってました。
えっと・・・ここでの演技は・・・
私は台本を見ました。

腕を頭の後ろで組みながら

「腹減ったなぁ。飯でも食うか」

ガニ股でファミレスに入る女子大生。

「いらっしゃいませ~♪ 一名様ですか? こちらへどうぞ♪」

ウェイトレス姿の愛ちゃんが私を迎えてくれました。
すご~い!愛ちゃんうま~い!本物みたい!!


テーブルにつくシーンで再び監督から指示が飛びました。

「スカートを押さえるな!」

私は無意識のうちに座る時スカートを押さえてしまっていたのです。
無意識って怖い・・・
撮り直しではがさつに「どっこらしょ」と言いながら座りました。
ショーツがシートと直に密着して冷たいです・・・

「コーヒーをどうぞ♪」

愛ちゃんがテーブルにコーヒーを運んできてくれました。


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「カット!!」

えっ!今のどこが悪かったの!?

「小百合!嫌らしい目つきでウェイトレスの胸元を見るんだ!!」

い、嫌らしい目つき!?
だって私女の子ですよ!?
同性を嫌らしい目つきで見るなんて・・・

愛ちゃんのほうを見ると、片目でウインクしました。
愛ちゃんやさしい・・・
そうだよね、愛ちゃんだってせっかくもらったお仕事だよね・・・
私のせいでふいにしてはいけない。

私は心を鬼にして嫌らしい目つきをとりました。
愛ちゃんのおっぱい・・・かわいい
そう思うと自然に頬がゆるみ、鼻の下が伸びてきました。
愛ちゃんは「同性だから何事もない」という演技をしながら立ち去っていきました。
立ち去るおしりを私はまた嫌らしい目つきで見ないといけませんでした。


次のシーンは他のテーブルのお水を下げた愛ちゃんが歩いているところに、突然私が立ち上がり、コップの水がこぼれて私がずぶ濡れになってしまうというシーンでした。


joyuu4.jpg


「てめぇ・・・なんてことしてくれるんだよ!!」

「す、すみませんお客様・・・」

「この代償は体で払ってもらうぞ」

「えっ!?体で!?」

だよねー おかしいよねー
口でセリフを言いながら心は愛ちゃんに共感してしまいます。
ごめんね、今わたし頭のおかしい男役なの。
私は心の中でそう弁明しながら、台本通り愛ちゃんに近寄り後ろから抱きつきました。
この時の私の心境は、早くこの恥ずかしい撮影を終わらせたい、そのためには私がうまく演技するしかない、と心を鬼にしました。


私は背後から愛ちゃんの胸に手を伸ばしました。

「お、お客様!お止めください!!」

「いい乳してるじゃねぇか。この体よりは小さいけどな」

ごめんね愛ちゃん、私本当はそんなこと思ってないからね。
心の中で謝りながら、強く胸を揉みました。

「あんっ!」

愛ちゃんが艶めかしい声を上げました。
その時、私の体がピンッと反応しました。
えっ、私レズじゃないのに、ノンケなのに・・・

愛ちゃんのスカートの中に手を忍ばせます。

「やっ!んん!!」

愛ちゃんかわいい・・・
ショーツの中で指をくちゅくちゅさせます。
愛ちゃんの髪いい匂い・・・
おしりやわらかい・・・
だんだんどこから演技でどこからが自分の感情かわからなくなってきました。

監督から何もないので、私はまた叱られるんじゃないかとカメラが外れた時チラッと監督のほうを見ました。
監督は腕を組みながらズボンを膨らませていました。


「あああぁぁっ!!!」

愛ちゃんが絶頂に達し、床に崩れ落ちました。

「ったく、こんぐらいでイクとはヤワな女だぜ」

私は腰に手を当て、眉をハの字に歪めながら倒れている愛ちゃんを見下しました。
ウェイトレスの制服からはだけたふとももがまぶしいでした。

「次はこっちに乗り換えるか」

そう言った後、私は気を失う演技をしながら床に倒れました。
やがて愛ちゃんが立ち上がり、

「ふぅ~ こっちの体も悪くないな。お、あっちに美人OLがいるぞ。早速セクハラしてくるか♪」

そう言って指の関節をポキポキ鳴らし、愛ちゃんは立ち去っていきました。
初めてなのにうまい!!
これで私の出番は終わりました。


家に帰ってからお風呂に入りました。
一日中ずっとがに股だったので、股の付け根がひりひりしました。
それから普段使わない筋肉を使ったのでふくらはぎがパンパンでした。
はぁ~ 疲れた





三ヶ月後・・・

あれから三ヶ月経ち、私は今でもAV女優業を続けています。
あの日の撮影は大変だったけれど、今では大吾郎監督には感謝しています。
なぜなら・・・

「今日の撮影現場はここだよ。着替えはこっちでね」

私はマネージャーに案内され、女子更衣室に入りました。
すでに着替えに入ってる子たちが何人かいました。
へへっ、みんな色っぺぇな・・・

あの撮影以来、私は今まで何とも思わなかった女子更衣室や女子トイレや女湯に急に興奮するようになりました。
男の感覚を手に入れてから、人生が二倍楽しめるようになったのです!
あの女、嫌らしい乳首してやがる・・・
ヘヘヘヘッ!ゲヘヘヘヘヘヘヘヘ!!


(短編『憑依女優』おしまい)


※画像は加工可能なフリーイラスト素材を使いました

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