おおっと出てきたのは



今年もあと残すところ10日を切りました。
「家族で一番パソコンをうまく使える」という理由だけで、家族全員分の年賀状を作らされてる憑五郎です(T . T)
まだまだまだまだ まだ足りない! 情熱も ハガキもインクも時間も!

…ってエトレンジャーネタなんて衛星アニメ劇場観てた人しかわかりませんね(^.^;)
そして、今年になってもかわいい女の子を見ると落書きしたくなる病が治りません!


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元絵がエロ画像よりプリキュアとかアイカツとか純然たる女児向けの絵の方がギャップが激しくて萌えるんですよね(^_^)
ちなみに画像は僕が通行人のOLに憑依してナンパする相手を品定めしているところです。
んで、適当な口実でラブホに誘って貝合わせする予定です(オイ

僕は男の時はドMなのに、女になるとドSになるんですよ。
こはいかに
逆だったら生きやすかったのに(苦笑)


もしあなたがこの通行人の女性に憑依したら何をしますか?

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『Wデート』 その1



とあるアパートの一室・・・

「ラウンドワン!ファイ!」

テレビ画面にデジタルの格闘家達が映し出される。
今日幾度となく繰り返された光景だった。

カチッ

コントローラーを握っていたちょっとぽっちゃり目の大貴がけだるそうにゲーム機のスイッチを切った。
横にいた黒いフレームの眼鏡をかけた拓海がコントローラーを投げて尻餅をついた。
綿井 大貴と川内 拓海の二人は同じ大学の同級生だった。


二人はだらんと足を広げ、窓を眺めた。

大貴「今日はクリスマスだな・・・」

拓海「あぁ・・・」

だが、彼女いない歴=年齢の彼らには縁のない日であった。
朝から大貴のアパートで格闘ゲームに興じていた二人だが、やはり野郎同士のクリスマスというのはやるせないものがあったらしい。
二人で虚ろな目で窓の外をときたま通るカップルを眺めていた。


二人の通う大学は付属の高校からの進学が多く、よほど成績が悪くない限りはエスカレーター式で大学に昇れた。
二人は高校時代に知り合い、オタ友として意気投合し、よく一緒に遊び、そのまま系列の大学に進学した。

二人には高校時代からそれぞれ好きな人がいた。
拓海の好きな人の名前は亀石みなちゃん。
高校時代はずっと図書委員で、物静かでやさしい眼鏡っ娘だった。


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拓海いわく「今時こんな健気な眼鏡っ娘は絶滅危惧種。ちなみに俺もメガネだから相性抜群!」とのことだった。



一方、大貴の好きな人の名前は陽倉ゆかりちゃん。
長い黒髪が特徴の女の子で、成績優秀だった。


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大貴いわく「あの笑顔にやられた。優等生なのに結構きわどいイマドキなファッションをするとこが萌える」とのことだった。

そして、みなちゃんとゆかりちゃんの二人は親友だった。
だから大貴と拓海はよく「俺達の恋が実ったら両方のカップルの彼氏・彼女同士が親友でいいよなぁ」「デヘヘ♪」なんて会話をしていた。
だが、それはすべて彼らの゛妄想゛である。
実際は付き合うどころか「同じクラスでした」レベルで、恋には発展してなかった。


「「はぁ・・・」」

二人同時に大きなため息をついた。

拓海「今頃みなちゃん何してるんだろうなぁ・・・」

大貴「クリスマスは二人で買い物って言ってたぜ」

拓海「マジか!?」

大貴「あぁ、大学の教室で話してるところを聞いたんだ」

拓海「いいなぁ、俺もみなちゃんとデートしたいなぁ・・・」

大貴「俺もゆかりちゃんとデートしたいなぁ・・・」

「「はぁ・・・」」


拓海「そうだ!!」

拓海は突然大きな声を上げ立ち上がると、本棚から一冊の本を取り出した。
これは二人が論文を書く際に大学の図書館の閉架で偶然見つけた秘本である。
それには幽体離脱して他人に乗り移る方法が書かれてあった。

拓海「お互いの好きな人に憑依してデートすればいいんだよ!!」

大貴「その手があったか!!」

大貴がパチンと手を叩いた。


二人はすぐさま畳の上に寝転がり、幽体離脱した。
窓ガラスをすり抜け、トナカイ無しで聖夜を飛ぶ。

拓海「サンタクロースもビックリだろうな。ところで二人の居場所がわかるか?」

大貴「たしかデパートに行くって言ってたから駅前のアーケードじゃないかな?」

拓海「よし!行こうぜ!!」

二人は急降下した。


アーケードはクリスマスの飾り付けがされ、クリスマスソングが掛かり、クリスマスムード一色だった。
探し始めてから約10分後・・・

大貴「いた!!」

幽体の大貴がアーケードから一歩外れた人通りの少ない路地で声を上げた。
そこには手をつないだみなちゃんとゆかりちゃんが仲良くおしゃべりしながら歩いていた。


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拓海「よし!どちらか先に乗り移ると面倒だから同時に乗り移ろうぜ!!」

大貴「おう! せーの!!」

ドンッ!!


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「「きゃあっ!?」」











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ゆかり(拓海)「すげー!本当に女になってる!!」

みな(大貴)「眼鏡!眼鏡!(あたふた)」




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ゆかり(拓海)「おい、何やってんだよ。眼鏡なら額についてるぜ」

みな(大貴)「おぉ、センキュー」


ゆかり(拓海)「俺のみなちゃんの体で変なことしたら許さないからな!」

みな(大貴)「誰が“俺の”みなちゃんだYO! お前こそゆかりちゃんの体で変なことしたらタダじゃ済まさないぞ!」


ゆかり(拓海)「それはともかく・・・ゆかりちゃんのパンツ見たくないか?」

みな(大貴)「見たい!見たい!」

ゆかり(拓海)「俺もみなちゃんのパンツが見たいところだ♪ じゃあいっせーので自分のスカートをたくし上げようぜ」

みな(大貴)「ラジャー! いっせーの・・・!!」

バッ!!


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(つづく)

菜々ちゃんは俺のもの



今日は好きなTS漫画について語りたいと思います。


『菜々ちゃんは俺のもの』/上村純子 /月刊少年マガジンコミックス/1996


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前にも少し雑記の中で触れましたが、『ないしょのココナッツ』が僕のTS漫画への目覚めだとしたら、それを決定づけたのがこの『菜々ちゃんは俺のもの』です。
ストーリーは、平凡な男子高校生 秋山葉一は毎朝同じ電車で見かける女子校生 春野菜々に密かに恋心を抱いていた。
そんなある日、突然駅のアナウンスで菜々の友達 夏原百合に呼び出され、白魔術KISSの呪文で体を入れ替えられる・・・というストーリーです。

偶発的な原因ではなく、女の子側から入れ替わりを持ちかけるという展開が斬新でした。
入れ替わった直後の自分見下ろし視点アングル(自分の胸に二つの山が見える)とかガニ股とか、今読み返すと自分結構影響を受けてるなぁ、と思いました。
その後の初めて入る女子校の描写とか、体育の着替えのとき勢いよくストッキングを脱いで「ビリビリになっちゃったぁ!!」とか、セーラー服の脱ぎ方がわからなくて菜々ちゃんの着替えを横目でチラッチラッ見ながら脱ぎ、「ひえ~!ここにもおっぱいが~~っ!!」と自分のおっぱいに驚くシーンとか最高です!!

その後、自分の体になった百合ちゃんが恋敵になって、「自分のデートの邪魔をする」という斬新な描写!
その前の菜々ちゃんと同棲ってシーンも素晴らしいです。
無駄がない上、自分の好きなTS展開を網羅している神作品です。
そういえばキマシタワーな女の子の名前は「百合」ちゃん
これはメタ的なのか偶然なのか(苦笑)

この漫画と出会ったのは本当に偶然で、小学生の時に床屋で順番待ちしている時でした。
普段月刊マガジンは読まないし、もしこの少女漫画っぽい画風の作品が『なかよし』や『りぼん』に載っていたら絶対出会ってなかったと思います。
床屋を出た後も覚えていて、その後本屋で単行本化しているのを見つけた時になけなしのおこづかいをはたいて買いました。
もしあの日床屋でこの作品に出会っていなかったら僕のTS人生は別の道になっていたかもしれません。


ヴァルヴレイヴ外伝『闇の購買部』



(※ヴァルヴレイヴのプラモを作ったので、オリジナルストーリーを作ってみました)



模型製作・撮影・イラスト・文:憑五郎



真暦71年――
宇宙空間を航行する一隻の船があった。
一見するとただのコンテナ貨物船だが、実はそれは民間船に偽装した咲森学園、通称『闇の購買部』の船だったのである。


乗組員は男子2名、女子2名の合計4名。
全員咲森学園の二年生である。

「ふぅ、ようやく帰れそうだな」

ブリッジの一段高い艦長席で足を組んで安堵の息をついた男子の名前はイタル。
黙っていればイケメンの部類なのだが、相当なエロ本コレクターで、付いたあだ名が『歩くエロ本』。
本人はお気楽な性格でそんなこと気にしておらず、初対面の男子生徒でも気前良くエロ本を貸している。
小型スペースクルーザーの免許を持っていたため艦長に任命されたという、有能なのかバカなのかつかみどころのない人物だった。


「まだ油断は禁物よ」

操舵席から苦言を呈した女子の名前はシズナ。
肩にかかる程度のシャギーのかかった黒髪と細い目が特徴で、身長が平均的な女子と比べて頭一個分高かった。
理数系で数字に強い。

「そうよ。デブリ帯を抜けたからって海賊の襲撃の危険性が無くなったわけじゃないんだから」

シズナの隣の席で同調した女子の名前はメグ。
ツインテールに眼鏡を掛けており、美人系というよりかわいい系だった。
母親は有名ファッションデザイナーで、流行には敏感らしい。


ズズズズーーー

その時、ブリッジに豪快な音が響き渡った。
全員の視線が艦長席左下に集まる。
そこには鼻をつまみながらレトルト宇宙食のカレールーだけを吸い込む男子がいた。

「ちょっとユウジ!その食べ方やめなさいって言ったでしょ!!」

「不潔よッ!!」

女子達から立て続けに叱責の矢が飛んだ。
彼の名前はユウジ。
黒髪短髪、中肉中背、これといった取り柄もないマイペースな生徒だったが、なりゆりでヴァルヴレイヴ1.1号機のパイロットになってしまった。
女子達に注意されてもまったく意にせずカレールーだけを飲み干すそのマイペースさには、イタルも苦笑いするしかなかった。


元々四人は咲森学園郷土研究部の部員だった。
だが、突然のドルシアの侵攻、学園の独立を経て、無人街へ来ていた。

「イェーイ!!」

「ヒャッホイ!!」

特にイタルとユウジは無料になったゲーセンで遊びまくっていた。
だが2日もすると飽きてきて、冒険心で地下に降りた時に見つけたのが謎の巨大ロボットだった。

「ちょっと!危ないわよ!!」

シズナとメグの静止も振り切って、二人はロボットに乗り込んだ。

『ニンゲンヤメマスカ?』

「なんだこれ?」

無頓着に「YES」を押してしまったことで、ユウジはヴァルヴレイヴ1.1号機のパイロットに登録されてしまった。
こうして彼らの運命は新生ジオールの新しい指揮官エルエルフの手に委ねられることになった。

独立した新生ジオールは世界中から人気があり、支援物資が集まってきていたが、国家の運営のためには武器・弾薬などの裏の物資の調達も必要不可欠だった。
そこでエルエルフは密かに『闇の購買部』を創設し、郷土研究部のメンバーをそのまま編入した。
これはその場にいた全員の口封じの面もあった。

こうして4人は闇の物資調達のため、モジュール77を旅立った。
気の強い女子達に押され気味な男子達だったが、闇の商人の前でも物怖じせずに駆け引きできる女子達の交渉能力は認めざる得なかった。
おかげでこうして物資を調達でき、新生ジオール本国への帰路に着けていた。


ビー! ビー!

その時、ブリッジにけたたましくアラートが鳴り響いた。

「これは・・・」

レーダーを見たシズナが青ざめた。

「どうした!?」

イタルが声を上げる。

「ドルシアの船よ!!」

「なんだって!?」

さすがのユウジも腰を浮かせて驚いた。
望遠モニターには一隻の赤いドルシアの戦艦が映し出されていた。
一同に緊張が走る。

「そこの船、停船せよ」

ドルシア側から通信が入ってきた。
それは冷たく高圧的な女性の声だった。

「こちら識別番号378010B、貨物船ゴンドラ。通行を許されたし!」

イタルがやや演技掛かった口調でそう応えた。
もちろん識別番号も船名もあらかじめ用意した偽の物である。

「ただちに停船せよ」

「こちら識別番号378010B、貨物船ゴンドラ。怪しい船ではない!通行を許されたし!」

「怪しいかどうかはこちらで決める。ただちに停船せよ」


全員の顔が青ざめた。

「臨検か!?」

ユウジが声を上げた。

「まずいな・・・」

イタルが唇を噛んだ。

「せっかく本国まであと少しなのに・・・」

メグがうつむいた。
さっきまでの学園生活のような空気から一変、緊迫した空気になった。

「振り切れるか!?」

ユウジがイタルに聞いた。

「いや・・・この距離じゃ反転しても追いつかれる・・・」

「なら僕がヴァルヴレイヴで引きつける!その間に逃げて!!」

そう言ってユウジは飛び出ていった。

「おい!ユウジ!!」




貨物船後部のコンテナが開き、白と茶色のヴァルヴレイヴ1.1号機が飛び立った。


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テレレレ! テレレレ!

西川「短い夢を重ねーて♪」

水樹「永遠にして逝ーく花の♪」

パーン( 'д'⊂彡☆))Д´)


ドルシア側から両肩に大型盾を装備した量産機バッフェが現れた。
ヴァルヴレイヴは人間でいう左ふとももに位置する場所にマウントされている日本刀によく似た武器ジー・エッジを引き抜いた。


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「そりゃあ!」

バシュ!

ジー・エッジがシールドごと次々とバッフェを斬り落として行った。

「すごーい!」

「このままなら一人で戦艦をやれるんじゃねぇか!?」

その様子をモニターで見ていた闇の購買部のメンバー達は歓喜に湧いた。


ドルシア艦から新たなバッフェが姿を現した。

「何機出てこようと!」

だが、ユウジはいささか調子に乗り過ぎていた。
バッフェの腕に付けられた特殊兵器に気が付いていなかったのだ。
バッフェの腕からシールのような物が無数に放たれ、ヴァルヴレイヴに貼り付いて動きを止めた。


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「なにィ!?」

それはドルシアの暴徒鎮圧用の兵器、電磁吸着ブーメランであった。

「ちょっとあれヤバくない!?」

「何やってんだよあのバカ!!」

ブリッジは不穏な空気に包まれた。








ドルシア艦内部の廊下を衛兵に挟まれ、後ろ手を縛られ連行される男がいた。
結局あの後、ユウジはヴァルヴレイヴごとドルシア艦に鹵獲された。

「入れ」

ユウジは衛兵により薄暗い部屋に放り投げられた。

「うわぁ!?」

ユウジはバランスを崩して転んでしまったが、衛兵に髪を引っ張られ、無理矢理イスに座らせた。

「(ここは・・・)」

ユウジは周囲を見渡した。
薄暗い部屋には自分が座っているイスとその向かいに机とイスがあった。
尋問室か・・・


やがてガチャリとドアが開き、一人の女性士官が入ってきた。

「お前達はもういい、下がれ」

「「ブリッツゥン・デーゲン!」」

二人の衛兵はドルシア式の敬礼をした後、部屋を出ていった。


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女性士官はキッとユウジを睨みつけた。
鋭い眼光、左の目の下には泣きほくろがあるのがわかった。
ドルシアの白い制服から伸びる生脚が美しい。
年は20代前半といったところか・・・すごく美人だった。

「名前と所属を言え」

女性士官は有無を言わさぬ口調でそう言った。

「・・・・・・」

ユウジは答えなかった。
答えなかったというより、黙秘しようか虚言で混乱させてその隙に逃げようか、それとも・・・自分でも考えあぐねていた。


「我々は新生ジオールを国家として認めていない。すなわち捕虜に関する取り決めもない。これがどういう意味かわかるな?」

「(つまり拷問し放題ってことか・・・)」

拷問はまずい・・・
ユウジは瞬間的にそう思った。
『神憑き』になった今の自分は決して死ぬことができない。
つまり、爪をはがされようが、舌を噛み切ろうが、決して死ぬことができない。
拷問なんかされたら、まさに無限の生き地獄を味わうことになる・・・

こうなったらやっぱり『あの能力』を使うしかないか・・・
ユウジには心に秘めていた最後の選択肢を選んだ。


「あ、あのぉ・・・すいません」

ユウジは学生風におどけた口調で口を開いた。

「なんだ?」

キッと女性士官が睨みつける。

「トイレ行ってもいいですか?」

「貴様ッ!自分の立場というものを・・・」

「(今だ!!)」

ユウジは精一杯の力を振り絞って女性士官の腕に噛みついた。

「・・・ッ!?」



ザーーと脳の中で何かがパチパチはじけるような感触がして、次の瞬間目の前に「自分の体」が机の上に崩れ落ちるのが見えた。

「ハァハァ・・・」

冷静に自分の体を見下ろしてみる。
ドルシアの軍服を着ていて、胸の装飾がふくらんでいた。
指は細くて長く、股が空気と直に触れる感触がした。
ジャック成功か・・・

不思議と性的な興奮は無かった。
一刻も早くここを脱出したい気持ちで一杯だった。
まずは怪しまれずにこの部屋を出なきゃ・・・


ユウジは机の上にうなだれている自分の体を起こした。
目を閉じて眠っている自分の抜け殻。
まぬけ顔ながら愛しい・・・

「(ごめん!)」

ユウジは心の中でそう叫びながら、目の前の自分の体の顔をなぐった。
さらにハイヒールで腕を蹴った。
女性の力では一発では無理で、何度もしているうちにあざや内出血ができた。
ユウジも親から授かった自分の体にこんなことするのは嫌だった。

「ハァハァ・・・」

息を整えたユウジは目の前の体を押して、再び机の上にうなだれさせた。
そして、女性士官が持っていたファイルを脇に抱えて外に出た。

「もう終わったのでありますか?」

部屋を出るとドアの横にいた二人の衛兵が話しかけてきた。

「あぁ、全部吐いた。これから報告しに行く」

ユウジは女性士官のフリをして毅然とした態度で答えた。

「おい、あれ見ろよ」

「うっわぁ・・・」

立ち去る後ろで衛兵達の小声が聞こえた。
おそらく部屋を見た衛兵には、捕虜の自分が拷問を受けて気絶しているように見えただろう。
早くヴァルヴレイヴを探さなきゃ・・・
ユウジは足下がスースーして落ち着かないのを感じた。


ユウジはエレベーターを探し廊下を進んだ。
他のドルシアの軍人とすれ違う時はドキドキしたが、誰も疑わなかった。
ドルシアって美人士官が多いなぁ。
もしかして顔で選んでたりして・・・
自分もその中の一人だと思うと不思議な気分になった。

「(あった!)」

エレベーターで降りた格納庫にヴァルヴレイヴの姿があった。
周りには技師や兵士達が囲んで作業をしていた。
まずはあいつらを機体から引き離さなきゃ・・・
ここは古典的方法だけど・・・

「その機体から離れろ!!」

ユウジは声を張り上げた。
自分でも驚くぐらい冷徹な女性の声が出せた。
全員の視線がユウジに集まる。

「捕虜の話から、その機体には爆弾が仕掛けてあることがわかった!!」

もちろんこれはウソである。
だが、効果は抜群だった。

「おい!離れるんだ!!」

ヴァルヴレイヴの周りから技師や兵士が次々と離れていった。

「(今だ!!)」

ユウジは壁を蹴ってコックピットに向かった。
無重力空間なので、後ろの兵士にはスカートの中を見られたかもしれない。
でも、今はそんなことどうでも良かった。

コックピットにすべりこむ。

「私がこの機体を艦から離す!いますぐハッチを開けろ!!」

「ハッ!」

自分の体ではないので違和感を感じた。
特に操縦桿がいつもより一回り大きく感じた。
正面のハッチが開放され、宇宙空間が見えた。
よっしゃあ!!
ユウジは思いっきりフットペダルを踏み込んだ。
ハイヒールなので少し踏みづらかった。

白い機体が流星のごとく再び宇宙に舞い戻って行った――






ゴンドラのブリッジには重苦しい雰囲気が流れていた。
ユウジのおかげで宙域は脱出できた、あのまま逃げなきゃ共倒れになっていたことは三人とも理解していた。
でも、ユウジを捨て石にしてしまった・・・という罪悪感は拭い切れなかかった。

「ここは一旦本国へ戻ってエルエルフに相談を・・・」

「でも、エルエルフは地球なのよ!?」

ついにはイタルとシズナの口論を聞いていたメグが泣き出してしまった。


その時、レーダーに反応があった。

「これは・・・ヴァルヴレイヴよ!」

シズナが声を上げた。

「何!?」

ヴァルヴレイヴから通信が送られてきた。

「ゴンドラ応答せよ! ゴンドラ応答せよ!」

そこに映っていたのはドルシアの女性士官だった。

「げっ! まさかヴァルヴレイヴを奪われたのか!?」

イタルの顔が青ざめた。

「違う・・・あれはユウジよ!!」

「「えっ・・・?」」

シズナの言葉に、イタルとメグの驚きの声が重なった。


ヴァルヴレイヴが着艦し、ブリッジの扉が開いた。
三人の視線が集まる。
そこに現れたのは誰がどう見てもドルシアの女性士官だった。

「本当にユウジなのか・・・?」

「・・・うん」

イタルはにわかに信じられなかった。
制服も性別も年齢も変わってしまったユウジの姿に・・・


「・・・というわけなんだ」

全員艦長席付近に集まり、ユウジは起こったことをすべて話した。

「元の体を置いてきたのがネックね・・・」

シズナがあごに手を当てながらつぶやいた。

「でも、あの体なら人体解剖されても絶対死なないし♪」

「どこまでマイペースなのよ!」

ユウジの言葉にメグが突っ込んだ。
精神上は同学年だが、肉体上はまるで年の離れた姉妹のように見えた。

「どうする? 今から引き返してユウジの体を取り戻すか?」

「いえ、この戦力じゃまた捕まるのがオチね。やっぱりここは一旦本国に帰って対策を練りましょう」

シズナの言葉に全員異論は無かった。



それから20分が過ぎた。
イタルは艦長席でボーッと宇宙を眺め、シズナとメグは目の前のモニターをチェックするいつものブリッジの光景。
ただ一つ違うのはユウジの姿が変わっていること・・・


ズズズズーーーー

ブリッジに再び『あの』豪快な音が響き渡った。
三人の視線が艦長席左下に集まる。
そこには鼻をつまんでカレールーを飲み干す美人士官がいた。

「ちょっとユウジ!その食べ方やめなさいって言ったでしょ!!」

「レディーの体で何してるのよ!!」

いつも通り女子達から叱責の矢が飛ぶ。

「お前、さっきも食っただろ・・・」

「だってこの体お昼まだだったみたいだし♪」

姿が変わったというのにあいかわらずのマイペースさに三人はため息をついた。


「あのさ、ユウジ・・・」

シズナが切り出した。

「ん?」

「その服・・・着替えない?」

「へ?」

「俺も今同じこと言おうと思ってた!」

「私も!」

元々この制服を着慣れている女性士官の体をジャックしたユウジにはあまり感じられなかったことだが、他の三人はブリッジにドルシアの制服を着た人間がいることに違和感を感じていた。
特にドルシアが咲森学園を占領した際に見せた態度には反感を持っていた。

「でも僕、女物なんて持ってないし・・・」

「私の予備の制服貸してあげるから!」

ユウジはシズナに連れられてブリッジを出て行った。


五分後・・・

「ジャジャーン!!」


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ドルシアから新生ジオールの制服に着替えたユウジが出てきた。

「か、かわいい~♪」

「うお!生脚もいいけど、ニーソもいい!!」

メグとイタルがそれぞれの反応を見せる。

「ユウジ!触らせてくれ!!」

「ハァ!?」

「この前、エロ本貸してあげたろ!!」

「それとこれとは話が違・・・」

ボカーン☆

イタルの頭に女子二人のゲンコツが同時に飛んだ。


「サイズぴったりね」

「えぇ、よかったわ」

メグとシズナがそんな会話を交わした。
シズナは平均的な女子高生より身長が高いので、制服のサイズは成人女性にピッタリだった。

「でも、ちょっと胸が胸がきついかな・・・」

ユウジが胸の周囲の生地を引っ張りながらぼやいた。

「あんたねぇ・・・私に喧嘩売ってるの?」

そう言ってシズナは顔をひきつらせながらゲンコツを作った。


「あとさ・・・トイレはどっち行けばいいの?」

ユウジが素朴な疑問を口にした。
一瞬「えっ」と全員動きが止まった。

「そりゃあ女子トイレだろう。だって体は女なんだからさ」

「嫌よ!」

「そうよ!」

これには女子達が拒絶反応を示した。

「じゃあ男子トイレ・・・?」

ユウジの言葉を聞いてイタルがニヒッと鼻の下を伸ばした。

「ダメよ!こんなエロガッパと同じトイレにしたら何されるかわからないわ!!」

「そうよ!そうよ!」

「じゃあ一体どっちに行けばいいんだよ~~~~~!!」

宇宙に情けない美声がこだました。


彼らの戦いはまだ始まったばかりだ――!!

(完)








【DATE】


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名前:シモーネ・エーレンフェルス
所属:ドルシア軍
性別:女
年齢:24歳


ドルシア情報部の女性士官。
父親も軍人でドルシアに対する忠誠心は高い。

その美貌から男性から誘われること数え切れないが、本人は仕事熱心で恋愛にはあまり興味無いらしい。
趣味はクラシック鑑賞。

新生ジオールの捕虜尋問中に体をジャックされる。
なお、このことがきっかけで父親が処刑された。

CV:大原 さやか



(※これらの設定は憑五郎個人の妄想であり、サンライズ公式設定ではありません)