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『憑依警察24時』 その2



杉川の盗んだ下着や部屋にあったエロ本やアダルトビデオからして、やつの好みは20代前後の若い女性。
その体に潜伏している可能性が高いだろう。

「ん?あの制服は…」

ガラス越しにレストランの中が見えた。
そこに見えるウェイトレスが着ている制服、それは杉川の部屋に貼ってあったポスターと同じであった。

「もしや…」


俺は客のフリをしてレストランに入った。

「いらっしゃいませ~」

緑色のかわいらしい制服を着たウェイトレスが出迎えてくれた。
俺は案内されて、テーブルに向かう。
歩くときも背筋を伸ばし、まっすぐ前を見て、女性らしく。
憑依した体になりきるのは捜査の基本だ。

席に着き、ハンドバックを下した。
プニッと、ソファーにやわらかい自分のおしりがうずもれる。
「フゥー」と一息つくと、赤く塗られたツンとした唇から、生温かい女性の吐息が漏れた。


「いらっしゃいませ」

  ドン!!

いきなり目の前にコップを叩きつけられた。
中の水は揺れ、一部はこぼれている。
驚いて顔を上げると、ウェイトレスは何食わぬ顔で去っていった。

なんだなんだ!?
新人のバイトか!?

目でウェイトレスを追う。
ウェイトレスは横目で女性客を見ながら、よだれを垂らしていた。
レズのウェイトレス……ウェイトレズ?


ウェイトレズ



違う!!
あのウェイトレスに似つかわしくないガニ股の歩き方は男のものだ!!
杉川が乗り移ってるに違いない!!

俺は急いでハンドバックからアクセサリーの付いた携帯を取り出し、素早くUR
Lを入力した。
憑依警察専用のサイトが現れる。
パスワードを入れてログインすると、連絡用掲示板がリロードされた。


『駅前のファミレスで犯人を見つけた 長い黒髪のウェイトレスに憑依している
応援求ム(山岸)』


よし、あとはこれを読んだ仲間が駆けつけてくれるまで待つだけだ。
俺は携帯を直し、料理メニューを開いた。


しばらくすると、店に茶髪の女子高生が入ってきた。
白いシャツに灰色の短いスカートをはいている。
パッチリなつけまつげを付けていて、イマドキの子っぽい感じだ。

女子高生と目が合った。
荒木だ。
長年憑依警察をしていると、視線や目つきで、仲間が誰だかわかるようになる。

荒木も案内されて、テーブルについた。
あの女子高生っぽいけだるそうな態度、荒木もなかなかやるな。


俺はパンツスーツのポケットに手を突っ込み、手錠を構えた。
この手錠は憑依警察専用の特殊な手錠で、この手錠を掛けられた者は、その体か
ら出られなくなる。
そして、根元に付いているスイッチを押すと、手錠を掛けられた者の魂を内部に
封印できる。
つまり、犯人を逮捕できるのだ。

また、幽体と同じ素材でできており、一般市民には見えない。
そして、どんな体に憑依しても、手錠は持ち越すことができる便利な代物だ。


俺は目で荒木に合図した。
テーブルの上にある呼び出しボタンを押す。
すると、ウェイトレスに扮した杉川が近づいてくる。
そして、油断したところに手錠を掛けてパクるという寸法だ。
仮に後ろに逃げられても、荒木が待ち構えている。

ボタンに指を伸ばす。
さすがの俺でも緊張してきた。
だが、緊張すれば怪しまれる。
あくまで平常心で……





  ピンポーン!


コメント

No title

初めまして^^

こういう組織が相手なら、憑依も気をつけないとイケマセンネエ^^

No title

>憑依サイコーさん
はじめましてm(_ _)m
そうですね^^
これからは女の子に憑依する時は周りを確認しなければいけませんね(苦笑)
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