スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

短編『喫茶店』



カランコロン

ベルの音が鳴り、喫茶店に見慣れた顔の男が入ってきた。

男は俺を見つけると、向かいの席に着いた。

3日前まで自分だった顔が目の前にあるなんて不思議な感じだ。


「それで、ご用件はなんですか?」

男は受付嬢のような口調で切り出した。

「実は、もう1日だけ体を貸して欲しいんだ」

3日前、会社をクビになった俺は、入れ替わりサービスのドアを叩いた。

半ば自暴自棄になってた俺は、退職金をほとんどつぎ込み、店一番の美人を指名した。


「延長料金がかかりますけど、いいんですか?」

「あぁ。女としてもうちょっとじっくり自分の人生を考え直してみたいんだ」

「わかりました。その代わり条件があります」

「条件?」


「股は閉じてください 大きく口を開けてしゃべらないでください 音を立ててコーヒーを飲まないでください 口紅は塗りすぎないでください…etc」


喫茶店

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。